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2010.08.27
その他
暑い夏のこの時期、ふと子供のときカブト虫を取りに近所の山に入ったことを思い出す。
カブト虫を取るにはクヌギの木を探さなければならない。
クヌギにカブト虫が集まるということをいつの間にか知っていた。
いっしょに取りに行った年長の子から教えてもらっていたのかもしれない。
クヌギの木がどこにあるか、山をみれば今でもすぐ分かる。
クヌギの特徴をうまく説明できないが、かなり遠いところからでも判別できる。
その時に身に付ついた特技だ。
なぜ、クヌギにカブト虫が集まるのか?
樹液が外に出て、それを好んで集まるからだが、
なぜ、樹液が溢れるのか?は今まで考えたことがなかった。

クヌギの樹液は以前はシロスジカミキリが産卵のために傷つけたところからしみだすことが多いとされて
いたようだが、近年の研究では、主としてボクトウガの幼虫が幹に穴を開け、その穴の出入り口周辺を
常に加工し続けることで永続的に樹液を出させ、集まるアブやガの様な軟弱な昆虫、ダニなどを
捕食していることが明らかになった、という。
樹液が甘いのは葉っぱの光合成によるものだ。
光合成は太陽のエネルギーと根から吸い上げた水と空気中の二酸化炭素で糖を作る。
この糖を木全体に送るときに、木の幹が傷ついたりしているとそこから糖分がしみ出し、微生物の働きで発酵する。
これにカブト虫が誘われる。
樹が傷ついたときにそれを癒そうと体内から樹液を出すことは、
人間が傷ついたときに血液を出して傷口を塞ごうとするのと一緒のことだ。
みかんの木も剪定すると樹液のようなものが出てくる。
血を流しているのだと思うと剪定はみかんにとってはムゴイことなのかもしれない。
普段なんでもないことのようなことに、少し関心をもって調べたりすると
それぞれがとても深遠でとてつもない奥深さあることをいつも思い知らされる。
(ごくわせ)